高安関と稚児土俵入り 西予・乙亥大相撲 健やかな成長を願う
江戸時代後期から続く「乙亥大相撲」の2日目が29日、愛媛県西予市野村町野村の乙亥会館であり、大相撲招待力士の大関高安関と平幕輝関が赤ちゃんを抱いて健やかな成長を願う「稚児土俵入り」を披露した。
1852年に起きた大火災の厄よけとして旧暦10月の乙亥の日に相撲を奉納したのが起源。初日の28日は横綱日馬富士関の暴行問題の影響で両力士の参加が取りやめとなり、29日の稚児土俵入りは前日分を合わせ総勢74人が対象となった。待ちかねたファンも多く、入場者は約3500人と平年の3000人を大きく上回った。
高安関は、九州場所を途中休場した同じ田子ノ浦部屋に所属する横綱稀勢の里関のピンチヒッター。クマにも例えられる丸い大きな体に愛嬌(あいきょう)ある笑顔で大役を演じた。